映画

2013年07月08日

街に響き渡るウグイス嬢の声や、駅前に立って演説をしている候補者の姿に「ああ、いよいよ参院選が始まったな」と感じている方も多いのでは?
そこで今夜は・・・候補者の視点から、選挙戦の舞台裏を描いているドキュメンタリー映画をご紹介しながら・・・今回の選挙で、わたしたちはどんなコトをポイントにして一票を投じるべきなのか?考えてみたいと思います。


ゲスト:ドキュメンタリー映画『選挙2』の監督、想田和弘さん:

観察映画は体感映画だと思っているのであたかもそこに放り込まれたかのような臨場感を目指していますね。

―(聞き手:駒崎弘樹さん、以下名前省略)2011年4月、震災と原発事故が起こった直後に行われた統一地方選挙に出馬した市議選の候補者の姿を描いたドキュメンタリーですよね。そもそもなぜこの作品を撮ろうと思ったんですか。

候補者は山内和彦さん、通称山さん、東大時代の同級生なんです。前に「選挙」を撮ったのは山さんがある大政党から立候補しまして、まさに大政党っぽいドブ板選挙、とにかく選挙カーを走らせて、たすきを掛けてあの光景です。あの光景の選挙をやって勝ち抜いていくドキュメンタリーを撮ったわけっです。で、彼はその政党から干されて主夫をやっていたんです。ところが、2011年3月11日にあの事故が起きて事故が起きたのにほかに13人の候補者がいて誰も原発の問題について言わないということに彼は疑問と憤りを感じてだったら俺が出ると言って出てしまったんですよ。今度は完全無所属で出ると。それを香港にいる時に聞いたので機材もなくて、ニューヨークに住んでいて機材もそこにあって、東京で一から機材を買って撮ったという作品です。

かなり撮る期間も短く、苦労されたんでしょうね。

そうですね。全く準備期間がゼロなので。僕の場合、観察映画は準備をしないのが観察映画のやり方でとにかく予定調和をしないためにリサーチもしないし、脚本作りもしないし、相手との打ち合わせもしないんですよ。とにかく目の前の現実を観察しながら撮っていくというのが観察映画のコンセプトなのである意味理想的な状況。山さんは前にドブ板選挙をさんざんやったんですけど、凄く反省していて今回は絶対やらないと言っていて、選挙カーも走らせないし、たすきも掛けないし、街頭演説も最終日以外はやらないと言っているんですよ。機材を買って川崎に行ったら、そう言うのでえっと、撮るところないじゃんと思ってどうしようかなと思って。観察映画というのは実はどんな人でもどんな題材でもよく見れば、絶対面白いところがあるから映画になるんだとさんざん僕偉そうに言っていたんですよ。それが観察映画の理論なんですよ。ネタじゃないんだ、撮る側の視点なんだというふうにずっと言ってきたのでここで映画にならないと思ってやめちゃうのはちょっとやばい。負けるわけにはいかないのでとにかくよく見てよく聞いて映画を作ろうと撮ったわけです。

ドブ板選挙というのはどういう意味なんですか。

これはいろんな説があってドブ板を一枚一枚はがすかのように票を掘り起こしていくという意味があるみたいですよ。

具体的にはどういうことをするんですか。

例えば、選挙カーで名前の連呼。「選挙」という前の映画では山さんが選挙のプロから3秒に1回名前を連呼しろと言われているシーンがあるんですけれども、そのぐらい名前を強調すると。それからたすきを掛けて街中を歩いて握手攻撃ですよ。バス停で強制的に待っているところをお願いしまうと。ああいうのですよ。

そういうのは僕らからすると何でやっているのかなと思っちゃうんですが、あれが票につながったりするんですよね。

つながるというふうに信じられているんですよね。そこがちょっと不思議なんですけれども。どこかの新聞が統計を取ったら、うるさい候補者の選挙カーに票を入れたいかというと入れたくないという人のほうが多いらしいですよね。

確かにそうですよね。既存の大政党は組織を使ってああいうのをローラー的にやっていくのが「選挙」に描かれていたことですよね。

そうですよね。政策論議にはなりにくいんですよ。公職選挙法で定められた制度というのが例えば、候補者討論会は全く制度化されていないからやられないんですよね。2回川崎の市議会選挙を見たんですが、1回も候補者討論会がないんですよ。

政策の話をする場なんて全然ない。

ないんです。だけど、ポスターとか選挙カーは公職選挙法上位置づけられた正式な制度で税金もたくさん使われているんですね。

いくらぐらいですか。

例えば、川崎だとポスターって70万円が上限で公費負担があるんですよ。180ヶ所貼ると倍まで刷っていいらしいので一枚二千何百円掛けていいらしいですよ。

そんな馬鹿な。

そのくらい何か変なんですよ。

変ですよね。

しかもよく考えるとあのポスターって候補者についての何も重要な情報を伝えていない。スローガンと顔写真でしょう。あれで選べというふうにある意味公職選挙法は言っているんですよ。でも、どうやって選ぶの、あれで。

ですよね。山さんはいくら掛けて選挙を戦ったんですか。

1では1000万円近くかけたらしいんですが、2は完全無所属で徒手空拳で孤立無援で立ったので、しかも主夫なので8万4720円。

お金を掛けない選挙は凄い大切なことですよね。

やっぱり選挙って誰でも。山さんは自分が入れたい票を投じたい候補者がいなかったから自分で出ると言ったわけですよね。普通は投じたい候補者がいないとなると棄権するとか、だから低投票率になっているわけじゃないですか。だけど、そこで自分が出ると言う選択肢があるということに山さんは自由人なんで気付いちゃったんです。山さんは本当に変な人で僕らは東京大学の同級生なんですが、同級生と言っても彼は僕よりずっと年上で5浪して東大に入っているんです。5浪して入ったくせいに授業に全然出てこないので3回留年しているんですよ。3回卒業アルバムに写真が載ったという。

愛すべき人ですよね。

そうですね。卒業した後には奥さんとインターネットで出会ってハネムーンは北朝鮮という、そういう人なんです。発想が自由なので選挙費用も実は安くてもいけるんじゃないかなと彼は思ったんです。

「選挙2」を見ていてかなり手弁当でここをもうちょっとお金掛けたらもうちょっとうまく出来たのにと思わなかったですか。

それはいろいろ思いました。思ったんですが、観察映画なのでぐっとこらえてとにかく山さんのやることをよーく観察してそれを映画にしたわけです。

「選挙」「選挙2」では市議選でしたが、国政選挙というとなると選挙戦も変わってくるんですか。

まず、供託金が高すぎる。

いくらですか。

選挙区だと300万円。比例区だと600万円。憲法違反じゃないかという声もあって被選挙権を事実上制限している。財産によって。弁護士の宇都宮健児さんに聞いた話なんですけれども、彼もこの間の都知事選に立った時に高い供託金に凄いびっくりしたらしくて、調べてみると1925年男子普通選挙が導入された時に同時に高い供託金が導入されたそうです。

そんな大昔ですか。100年近く前ですよね。

日本だけがこんな高い。アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリアはゼロです。

有象無象が出ちゃうんじゃないかということで規制されている。

ただどう規制するかはお金ではなくて別の指標で変えると。

推薦人でもいいし。

お金で制限するのは事実上の制限選挙と同じなのでこれは問題があると思いますよ。

おかしいですね。

おかしい。おかしい。だからみんな何か入れたい人がいないと棄権というふうになっちゃう。

そんなおかしいところばっかの選挙というところを「選挙」という映画で毎秒のごとくおかしいのをこれでもかと焚き付けて来て見ていて痛くなる。自分の国が痛くなるリアリティのある作品ですよね。

選挙2
2013年日本
07月06日公開
配給:東風
公式サイト
上映劇場
監督: 想田和弘(「選挙」「精神」「Peace」「演劇」)
製作: 想田和弘
撮影: 想田和弘
編集: 想田和弘
製作補佐: 柏木規与子
出演: 山内和彦ほか
senkyo2

























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2012年02月01日

kawai




河合薫さん(健康社会学者):



(河合薫さんの著書)

映画祭「ニューフィルムメーカー・ロサンゼルス」で米ロサンゼルス在住の映画監督、谷中亜里香さんが障害者をテーマにした「プリティ・ピープル」という映画を撮りまして、上映されて非常に話題になっている。アメリカと日本の障害者の社会的立場の違いをお話しようと思います。

元々「プリティ・ピープル」を撮るきっかけになった。この方はアメリカに長く住んでいてアメリカというのは障害者のハードルが低い。どこに行っても障害者はいるし、受け入れる側も日本ほど特別扱いをしない。常日頃感じていたんだけど、どういうわけか映画になると障害者が主人公になったり、障害者が出てくると特別な知能を持っていたり、特別な存在として描かれることが多いと。これってどうなんだろうという気持ちがあって、障害者の方に演じてもらうことで自分なりに映画を撮ってみたということが今回の映画らしいですね。日本では上映は決まっていないんですが、話題になれば日本でも上映される可能性があるということなんですね。

アメリカというと、私も海外に行ったりすると、日本に比べて普通に障害者の方が街の中にいるんですね。例えば、車椅子の方が普通に働いていますし、例えば、普通の企業の受付に車椅子の方がいたり町中いろんなところにいらっしゃるんですが、そんなアメリカでも映画やドラマで出てくる障害者の方というのは全体の0.5パーセントにとどまるということなんですね。この数字を日本と比べるとことは出来ないんですが、多いのか少ないのかわからないんですが、谷中さんからすると少ないんじゃないかと。しかも障害者自身のスポットの当て方が特別視をしている。どうなんだろうと「プリティ・ピープル」の中では俳優自身が自分自身がどういうふうに行動して、どういうふうに生きているのかをテーマにしている映画。今後機会があれば見てみたいです。

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2009年05月31日

5月31日(日)23:00〜24:00 TOKYO MXテレビ
松嶋×町山未公開映画を観るTV
スーパー・ハイ・ミー(前編)
「マリファナは危険か安全か!?30日間やりまくりの人体実験」

6月7日(日)23:00〜24:00 TOKYO MXテレビ
スーパー・ハイ・ミー(後編)

町山さんが去年コラムで話されていたドキュメンタリー映画がついにテレビ放映されます。MXテレビほかケーブルテレビでも見られるところがあるようです。

日本の新聞、テレビでは大麻汚染とおどろおどろしく書き立てていて、体への悪影響、ダメ絶対などのキャンペーンを張っていますが果たしてどうなのかというのがわかるのではと思います。日本は覚せい剤とごっちゃに語っていて、専門家もマリファナ=絶対悪で語る人にばかり聞きに行く。大塚製薬が海外でマリファナから作った薬品を売っているというのに。日本で違法化の根拠がどうもわからない。酒には寛容でべろべろに酔っていても逮捕されない場合が多い。酔っていて裸で何が悪いと言って捕まった人もいますが。大麻を取り締まるなら、酒も禁止する必要があります。
解禁されようがされまいがどっちでもいいんだけれども、なかなか日本では医療用マリファナが解禁されるようになるのは相当難しいのでしょう。





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2008年06月11日

映画評論家の水野晴郎さんが76歳で亡くなりました。

配給会社の宣伝マンとしてインパクトのある邦題(「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」ほか)をつけて映画をヒットさせた。宣伝マンとしての技術は非常に秀でたものだった。その後、日テレの「水曜ロードショー」の解説者として知られるようになった。映画を作ると言って降板してからもサンテレビで解説者として映画に関わっていた。映画評論家が映画を撮るというとんでもないことをやってのけた。『シベリア超特急』というとんでもなく笑えて面白いカルト映画を誕生させた。その後シリーズ化され、その面白さに目をつけたみうらじゅんさんが紹介し、舞台化も実現した。水野さんの顔と演じた山下奉文陸軍大将の顔が本当に気持ち悪いくらい似ているのに驚いた。
日本アカデミー賞を創設したりと映画に尽力した。今となっては何だか分からない映画会社のパワーバランスで成り立っている賞になっているが。

同じテレビの映画解説者として知られた淀川長治さんが正統派だとすれば、水野さんは大衆的な解説だったと思う。水野さんがぼんちゃんぼんちゃんと言う物まねを関根勤さんがしていた。アメリカンポリスマニアとしても知られていた。浅草キッドがそのようなことや趣味をいじりつくしている深夜番組もあった。
おすぎさんがある作品を批判したら、水野さんがその批判に反論してということもあった。ピーコさんはお化け空豆と呼んでいた。

水野さんは毎年映画ベストテンを選んでいたが、一般の映画評論家が選ばないようなメジャーでどうなのかという作品を選んでいたのが印象に残っている。映画への愛は死ぬまで尽きなかったとは思うが、何か変な方向に行っていてシベ超シリーズもつっこみどころ満載だったが、水野さんは憎めないキャラクターだった。個人的にはイベントで水野さんにサインをもらったのを今も憶えている。

ご冥福をお祈り致します。



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2008年04月02日

今日は、上映中止が波紋を呼んでいる映画「靖国」について。
これは中国の映画監督が、靖国神社を舞台に描いたドキュメンタリー映画。
本来ならば今月の半ばから都内の映画館などで上映が開始される予定でした。
しかし、先月半ばに、新宿のバルト9が「上映による抗議や嫌がらせを回避するため」という理由で上映を中止。
その後、他の映画館も相次いで上映を取りやめています。
今日は、配給会社から借りて見てみました。実際、どんな映画なのかご報告したい。そして上映中止の裏には何があるのか、考えてみたいです。

konishi







小西克哉さん紹介

ドキュメンタリーと言っても、何かストーリーがあってと、マイケル・ムーアのように「シッコ」とか「華氏911」のようなストーリーはありません。

8月15日に靖国神社の境内に様々な人々が参拝にも来るし、意思表明にも来て、そういった人々の群像を淡々とした冷徹なカメラの目で描かれている。10年間毎年、靖国神社の境内の風景を監督は撮ってきた。

この映画は最初のシーン、日本刀を持って儀式をする。刀職人のインタビュー。この人が様々な人間模様の中にはさまれている。90歳になる最後の刀鍛冶。靖国刀があって、戦前戦中に境内で刀を作って日本軍の将校に渡していた。彼が刀を作る風景、どんな思いで作ってきているかをインタビューしている。一切ナレーションはないんですが、唯一監督が刀職人にインタビューする。

靖国神社の御神体は鏡。同時に靖国刀も一つ。

いろいろ評価がありますが、一水会の鈴木邦男さん、右派の思想家の人のコメントが出ていてびっくりしたんですが、「靖国神社を通して日本を考える戦争と平和を考える。何も知らなかった自分が恥ずかしい。厳しいが愛がある。これを愛日映画だ。」
右派の鈴木邦男さんも知らなかった事がたくさんある。ある意味で日本人の知らない盲点を出してきている。日本刀もその一つだと思います。


8月15日の人間像が面白い。例えば、台湾の高砂族が遺族を返せと言う。右翼の人の軍服を着て参拝。靖国の集会の情景。君が代斉唱で乱入するどちらかというと小泉さん靖国参拝反対の若者。中国人出て行けといわれるけれど、実は日本人なんですけど。

僕が一番面白かったのは星条旗を振るアメリカ人が出てくる。この映画の中で。不動産業をやっているという。小泉総理靖国参拝支持と書いてあるビラを出している。何で賛成かの細かい理由の書いたビラを配っている。日本人が何でやっているのかと聞く。世界が靖国の意見を言っているのにアメリカ政府が何も言わないのはけしからんからここで小泉参拝支持と言うんだと。和気藹々と英語会話教室のようになっている。そうしたら、急に軍服のおっちゃんが来て何してんだ。こんなところで星条旗を振っちゃいかんと文句を言って、出て行けと。警察が来て、ビラは×と。駄目だと英語で言っていると。アメリカ人はどうも解せない顔で。今の福田さんの流行語で言うなら混乱を起こすといけないので、混乱を避けるために境内を出て下さいというわけよ。ガソリン税が下がったら混乱が来るからみたいな。彼は帰ってしまう。今の映画の自粛の状況を象徴するような場面でもある。混乱を避けるために映画上映を取りやめますということでしょう。映画のシーンでも同じような事が行われている。

映画自体の評価は議連の人が果たして税金を助成金としてつぎ込むのは是か非かを判断するために映画を見ようよと稲田朋美議員を中心に言ったわけですよ。大きなニュースになって、右翼の宣伝カーが嫌がらせをした。実際に見た国会議員の結論は出ていない。民主党議員の中では靖国賛美6割、反対4割だと見方によってはいろんな見方がある。僕は見た感想は靖国神社参拝、靖国神社が戦前戦中の継承施設としていかにふさわしい施設であるかということとを賛成している人がたくさん意見を言っているわけ。おそらくそっちのほうが時間的に多いかもしれない。だから、これに反対するということはそういった人々が映った映画なのに失礼なことでしょう。靖国は右派としていかに大事な施設かということを取り上げている。もちろん、反対も、台湾の人とか。賛成の人もある。自民党の稲田議員自身も靖国参拝を何十万人にも広げていこうと集会で演説しているのをコメント、説明なしに延々と映している。稲田議員も登場する。石原慎太郎さんも登場する。

上映禁止に結果として追いやってしまった稲田議員たちの議連は政治的な圧力は加えていないと言うのはわかるけど、税金の使い方が正しいかをチェックするためにと、国会議員が助成金の血税の使いみちの正しさを国会議員の人たちが映画を見たらそれはどうなるかということくらい想像がつくと思いますよ。ついていない。アメリカの国防総省がチョムスキーという言語学者に物凄いたくさんの研究助成金を出した。チョムスキーはペンタゴンとかアメリカの機関を非難しまくっている。いわゆる政府がお金を出すというのはそれが政府の批判になるか批判にならないかは全く関係ないわけですよ。議連がこういうことをやったのは、かつ上映中止を遺憾だと言うのはいけしゃーしゃーと言うのであれば言論の自由を守るためにもあなたが立ち上がって上映するように努力すべきだろうと思うよ。この映画をめぐる状況としてはおかしいですよ。保守派の読売新聞が社説でおかしいと書いている。映画の性格はどうかは全く別として。僕は映画自体は4ブラボーなんだけれども、非常に日本人がわからないところを衝いている非常に興味深い映画なのでどっかで上映していただきたいなと思いました。


(2008年04月02日TBSラジオ「ストリーム」TBS RADIO 954kHz - 小西克哉 松本ともこ ストリームより)


靖国 YASUKUNI
2007年日本、中国
4月12日公開予定だった。
公式サイト
監督:李纓」「2H」
撮影:堀田泰寛
   李纓
編集:大重裕二
   李纓
助監督:中村高寛「ヨコハマメリー
yasukuni














小西さんが出したチョムスキーはもう滅茶苦茶に政府批判をする。けれども、そういう人も認めている。多様性を許容しない社会は次第に沈んでいくと思う。
議連の馬鹿たちは上映中止の事態をどう思っているのか。結局、国会議員による介入で結果的に上映できない事態にしてしまったということに責任を感じるなら議員らが体を張って映画館を守って上映できるような状態にしろ。そもそも助成金が正しかったかどうか調べるから国会議員が集って試写会を開いて見させろということをする考えがわからない。きっと、中国人が撮った靖国神社の映画だから偏ったものだろうという考えからだったのではないか。
上映中止となると、余計に見たくなる。何とか上映して欲しい。

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2007年11月01日

machiyama




町山智浩さん:

日本で食べ物に何が混ざっているかわからない事件が多いですね。

小西克哉さん:名門吉兆が賞味期限改ざんと。

地鶏とかとと地区に関する映画、テレビの話をしたいんですが。
僕はボーイスカウトで小4の時に鶏を絞めた。カブからボーイに上がる最終過程で。首をはねて、血を抜いて羽を抜いて尻に手を突っ込んで臓物を抜いて。これは儀式だったんですね。魚も生きたものを触らない時代になっている。

小西:切り身で泳いでいると思っているガキもいますから。

うちの女房とか。映画で牛、豚を殺すところのドキュメンタリー映画「いのちの食べかた」。

いのちの食べかた 
UNSER TAGLICH BROT
OUR DAILY BREAD

2005年ドイツ/オーストリア
11月10日公開
公式サイト
監督:ニコラウス・ゲイハルター
ヨーロッパ映画賞ドキュメンタリー賞ノミネート
OUR DAILY BREAD















(映画とは関係ありませんが、『いのちの食べかた』)




小西:私も見たんですが。整然と処理していく。合理的に淡々とオートメーション化されて。徹底的に経済合理性を追求しているところだなと思いましたね。

オーストリア映画。驚くのは異常に清潔で宇宙船の中みたい。「2001年宇宙の旅」を思い出しました。画面が左右対称で。

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台詞が全然ない。何の説明もないショッキングなのは物凄く大量の食べ物を工場で作らざるを得ないことがわかる。昔みたいにお百姓さんが一生懸命土の上でトマトを育てるのでは全然なくて、野菜は工場内で人口の光を浴びて、水栽培、培養度で育てられる。これは農業ですかね。



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2007年09月13日

machiyama




町山智浩さん:

もうすぐ公開の映画で10月13日公開の「キングダム 見えざる敵」。今までの2本は告発物の映画ですが、これはエンターテイメントアクションです。非常によく出来ている。

冒頭で以前ヒズボラがサウジアラビアの米軍宿舎を爆破した事件があって、それをモデルにした事件で米兵が大量に死ぬ。小学校の父親参観に言っている主人公がテロを知る。これは9・11でブッシュがワールド・トレード・センター倒壊を知らされた時の映像と同じものを作っている。FBI捜査官で、サウジアラビアでFBIの仲間が死んでサウジアラビアに捜査に行きたいというけれども、アメリカ政府は生かせない。犯人はアルカイダ。実際9・11テロの時に班員はほとんどがサウジアラビア人。オサマ・ビン・ラディンもサウジアラビア人。それなのにアメリカはサウジアラビアに一切手を出さなかった。全然関係ないイラクに行った。それなのにアメリカはサウジアラビアにあるアルカイダの拠点を攻撃しなかった。犯人を捜さなかった。「華氏 911」で描かれていますが、アメリカはサウジアラビアに手を出せない。アメリカの政財界とサウジアラビアの石油資本とつながっていますから。ところが、キングダムの主人公はサウジアラビアに入っていく。キングダムはサウジアラビア王国のこと。


この映画は何を言いたいのかというと、9・11テロ後にとるべきだった行動をとって見せる戦争ではなくて、テロリストの捜査をするという事をする。捜査権がないのに。科学的捜査、情報、スパイ衛星で現地の警察の補助をする。アルカイダをせん滅していこうとする。たった5日でやれと言われる。不可能だと。

主人公は「Ray / レイ」のジェイミー・フォックス。抑えた演技で。この映画が素晴らしいのはアメリカ人の警官、兵隊が他国に行くという話はこれまで作られてきましたが、大抵はえばりちらす。「地元の警察はとろとろやりやがって」と。シュワルツネッガーとか。ロシア人になってアメリカに来ましたが


小西:「ラッシュアワー3」でジャッキー・チェンとクリス・タッカーも同じようなこと。

あれはアメリカ的外交の象徴なんです。アメリカ流のやり方があるんだと爆破をばんばんぶち込んで。外国でやりたい放題やる。この「キングダム」の主人公はそれをしない。プロ同士の尊厳をもって対等に行動する。アメリカはこうするべきなんだと。監督は示してみたかったと。最後に大アクションシーン。こういうのがハリウッドのど真ん中から出るのは凄いなとアメリカ映画は底力があって、日本映画とは違うなと。前は9・11はひどいと思い出す映画だったが、戦争は間違ったやり方で始まってどうするという実効性の問題に映画の内容が。


キングダム 見えざる敵 THE KINGDOM
2007年アメリカ
10月13日公開
公式サイト
UIP配給
監督:ピーター・バーグプライド 栄光への絆」「ベリー・バッド・ウェディング
製作:ピーター・バーグ
   マイケル・マン
   スコット・ステューバー
脚本:マシュー・マイケル・カーナハン
音楽:ダニー・エルフマン
出演:ジェイミー・フォックス
   クリス・クーパー
   ジェニファー・ガーナー
   ジェイソン・ベイトマン
kingdom

















(2007年09月11日TBSラジオ「ストリーム」TBS RADIO 954kHz - 小西克哉 松本ともこ ストリームより)


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