教育、文化、科学(物理、医学)

2010年09月29日

今月14日、文部科学省が発表したデータによると、雇用情勢が悪化している影響か? 2009年度、公立学校(小中高)の教員採用試験の受験者数が3年ぶりに増えたんだそうです。
一方、同じ日に発表された「児童生徒による問題行動」に関する調査結果によると、小中学校で先生に対して、あるいは子ども同士での暴力行為も増加傾向にあり、その現場は、いつの時代も厳しい状況であることが伺えます。
そこで今夜は、大ベストセラー『五体不満足』の著者で、今年3月まで杉並区立の小学校で教員として「クラス」を受け持ち、その経験を『だいじょうぶ3組』という小説を出版されました乙武洋匡さんをお迎えして、実際に教壇に立ったことで見えてきた教育現場の実態について、お話を伺いたいと思います。



乙武洋匡さん:



桜の木の下で授業をして叱られたということですが、なぜですか?

ほかのクラスとあまりに違う事をするとクレームがくるという論理なんですね。何で2組はやって1組でやらないんですかとなると公教育では良くないというので勝手な事はしないで欲しいと言われることが多かったです。

学校は9割が杞憂で出来ているとおっしゃっていますが。

ああなったらどうしよう、こうなったらどうしようとまず学校は考えるんですよね。結果じゃあやめておこうというのがほとんど何ですよ。5年生で理科を教えていて春先にインゲン豆を育てて実が成って収穫して家庭科室で茹でてお茶で乾杯して収穫祭をしようという計画を立てていましたが、学校で給食以外の物を食べさせてお腹を壊したら問題になるということでお子さんたちに家に持ち帰ってもらうという選択肢に落ち着いてしまったんですね。一事が万事そういう流れで子供たちにいろいろな経験をさせてあげたいと思いで教員をやっていても凄く難しいんだなということを感じましたね。

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2010年05月03日

そんな「対話力」の向上を狙って、今年度から全国の小中学校で、新しい試みがスタートします。
文部科学省は、舞台芸術家や劇団員、落語家といった専門家を、講師として小中高校などに派遣する事業に乗りだします。

1校当たりに年3回から12回、演技などの表現について実演を交えて指導するということですが、どのくらいの効果があるのでしょうか?

そこで、言葉とコミュニケーションに関する著書も多く出版されていて、日本語検定審議委員も務めていらっしゃる、東京成徳大学応用心理学客員教授の梶原しげるさんをお迎えして、今、必要性が叫ばれている「対話力」や「コミュニケーション術」について考えます。



梶原しげるさん

http://www.tv-cruise.com/kajiwara/



学校に落語家ら派遣=文科省2010年04月26日 時事通信
文部科学省は今年度、能などの舞台芸術家や劇団員、落語家といった専門家を講師として小中高校などに派遣する事業に乗り出す。内向的で同年代との意思疎通もままならない子どもが増えているといわれる中、人前で表現する体験などを通して児童・生徒の「対話力」向上を図ることが狙いだ。
 派遣する専門家は、能や狂言といった伝統芸能やダンス・舞踏などの舞台芸術家、落語家、劇団員ら。2010年度は45都道府県292校に派遣する。
 具体的には、専門家を1校当たりに年3〜12回派遣。国語や音楽、総合学習といった時間に、演技などの表現行為について実演を交えて指導してもらう。
 さらに、自ら表現することに加え、舞台づくりやテーマ設定、脚本・演出などに関する講義も行ってもらい、生徒らが互いに意見を出し合って議論する機会もつくる。
 また同省は、事業の教育効果などを検証する検討会議を省内に新設し、いわゆる「キレる」子どもに対する抑制効果などについても分析を進めていく方針だ。(了)




文科省の時事通信の記事はまるで根拠が希薄ですね。内向的で同年代とも意思疎通がままならない子供が増えていると言われる中といういつから増え、増え幅が何パーセントなのかもわからないし、内向的で意思疎通がままならない状況は具体的にどういう状況だかわからない。記事全体がインチキくさい、駄目です。そもそも駄目。

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2010年04月22日

先々週は「日本人は世界で一番美術館好き」という調査結果を取り上げましが・・・今週は、「日本の博物館が戦後初めて減少」というニュースを解説。

yamada





山田五郎さん:



先だって美術展の入場者数が昨年度、全世界で美術館上位4位を独占したという話をしましたけれども、18日の朝日新聞で1面で博物館戦後初の減少。

日本の博物館、戦後初の減少 ハコモノ文化に変調2010年4月18日朝日新聞)

博物館が認められているだけで全国で4000もあるんですよ。1980年から倍に増えているんですよね。多すぎだろうと言う話があります。そもそも仕分けの対象だろうと。ただ、箱を作っても中は古道具が並んでいるだけみたいなものがいっぱいありますからね。そこそこの博物館も厳しくなっていて、琵琶湖文化館は国宝18点、重要文化財197点持っている。そこらの国立博物館よりも重要な物を持っている。滋賀県の財政難で2008年4月以降展示活動が出来なくなっている。

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2010年03月24日

18歳未満に見えるキャラクターを非実在青少年と定義し、その性描写がある漫画やアニメなどの販売や貸し出しを規制する東京都の青少年健全育成条例改正案が波紋を拡げています。
こんな規制の仕方には問題があるというこの方をお招きしてじっくりお話を伺いたいと思います。そこで今夜は、首都大学東京教授で、社会学者の宮台真司さんをお迎えして、今回の改正案についてお話を伺います。

miyadai




宮台真司さん:(社会学者、首都大学東京教授)



15年ぐらい僕は同じ事をずっと言ってきているんですね。何の準備もしていなんですよ。どこでも。この間の民主党総務会とかロビーイングも僕もカンペなしで昔から知っている事を話しているだけなんですよ。

その話決着ついたんだろうお前みたいな。

性暴力とおっしゃったんですが、実際の条例改正案にはその言葉はないんですよ。要するに簡単には未成年の性行為を肯定的に描いた作品を規制する場合によってはと。都議会で民主党の議員の追及に答えて官僚がいやそういう作品は規制されませんと、もっとげろげろなものは規制されますと答えているんだけど、都議会のやりとりは何度も言っているように意味がないんです。法律や条令の肝は何が書いてあるかなんですよ。以前、福田内閣の時に福田首相が法律に関する前内閣の解釈に現内閣に拘束されないと言い放ちましたよね。つまり、条例が出来てしまえばそれが何に適用されるのかということは行政官僚の裁量次第なんですよ。行政官僚の裁量次第になるとびびる表現者、会社が出てくるとそこに都の元役人とかが天下ってこういうのが大丈夫、大丈夫ではないとコネクションを使いながら言うみたいなことがよく起こるわけで爆笑物ですよね。

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2009年07月31日

法制審議会が昨日、民法で定める成人年齢の18歳への引き下げを選挙年齢の見直しを条件に容認しました。
そこで今夜は、教育現場でへの響や引き下げのメリット・デメリットについて教育評論家の尾木直樹さんにお話を伺いました。


尾木 直樹さん:(教育評論家)



尾木さんは18歳への引き下げをどうお考えですか。

僕は賛成です。一番大きな理由は1994年の4月に子供の権利条約に批准しているんですよ。序文の中では子供は18歳未満であると。18歳以上は大人という理由で批准しているんですよ。国際条約は国内法よりも優位に立ちますから、それに伴って国内法を整備しないといけないんです。そういうようなものを15年間サボタージュしてきた。それはよくないと思います。

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2009年04月25日

特別企画「ニッポンを変える!デイキャッチャー5人の提言」。
山田五郎さんの提言は「パソコンを子供に与えるな」。
IT化の波に遅れるなんて、気にしなくていい!と強調する五郎さん。
便利なものに頼りすぎている風潮に、警鐘を鳴らします!!

yamada





山田五郎さん:



確かにパソコンは便利ですが、大人になってから使えばいいじゃないか。大して難しいものではないし。便利なものは使えば鈍るものですよ。小さい時から車ばっかり乗っていたら足腰が弱ります。それと同じで小さい頃からパソコンに頼っていると考える力とか調べる力が付かなくなってしまうのではないか。九九を覚える前に電卓を使うのと同じだし、みじん切りの前にフードプロセッサーを使わせてくれと同じようなもので社会に出たらどのみちやるから学校ではそれがなくてもどうすればいいのか、何のためにそれが必要なのかということを教えるのが先なのではないかと思う。自治体によって文科省のほうも中高で情報の授業を必修にしようという、与えるなと言いたくても与えざるを得ない状況になっている。これは駄目なんじゃないかな。

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2008年11月21日

Copernicus
























11月21日8時6分配信 時事通信

 【ベルリン20日時事】地動説を唱えたポーランドの天文学者コペルニクス(1473−1543年)のものとされる遺骨を鑑定していた同国とスウェーデンの研究者は20日、本物と確認されたと発表した。AFP通信などが伝えた。
 コペルニクスの遺体は長らく所在が分からなかったが、考古学者が2005年、ポーランド北部フロムボルクの大聖堂でコペルニクスの可能性がある遺骨を発見。調査した研究者は当時、「かなりの可能性で本人のもの」と指摘したが、真偽は不明のままだった。
 今回、かつてコペルニクスが所有していた書籍から見つかった2本の毛髪と、頭蓋(ずがい)骨の歯や骨をDNA鑑定で比較。鑑定に当たったスウェーデン・ウプサラ大学のマリー・アレン氏は「DNA配列が一致した」と述べた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081121-00000027-jij-int


永久の旅立ちは潮騒を聞きながら… 海底・海上に火葬場構想

11月18日16時9分配信 産経新聞

 高齢社会の進展に伴い、火葬場の不足が全国的に切実な問題になりつつある。国内では向こう30年で年間死亡者が現在の1・5倍に増えるとされ、各自治体は火葬場の改築や建設を求められることになる。住民らによる建設反対など困難を伴う陸上を避け、海上や海底に設置するアイデアが浮上してきた。

工費は人口10〜20万人の都市に対応する火葬炉6基の施設を海底に建設した場合で約43億円。同規模の施設を陸上に建てる場合よりも20〜30億円余計にかかる。浮体構造の上に火葬場を設ける海上型なら、土地の造成費用がかからないため、約15億円に抑えられるという。

 厚生労働省によると、高齢社会の進展に伴い、全国の年間死亡者は平成17年の108万人から、30年後には164万人に増加する見通し。首都圏ではすでに、火葬場が不足気味で「火葬まで1週間待ち」というケースもみられる。

        出生数     死亡数
平成18年 109万2662人 108万4488人
平成17年 106万2604人 108万4012人
平成16年 111万835人* 102万8708人
平成15年 112万3828人 101万5034人
平成14年 115万3866人 *98万2371人
平成13年 117万665人* *97万313人
平成12年 119万560人* *96万1637人
平成11年 117万7663人 *98万2020人
平成10年 120万3149人 *93万6480人
平成09年 119万1665人 *91万3402人


J-WAVEで竹内薫さんがこのニュースを紹介していた。

コペルニクスの骨と鑑定したというニュースはほうっと思ったので。火葬ならDNA鑑定できなくなるけれども、土葬だったので鑑定できたのだそうだ。
海上火葬場のニュースは住宅地に近いところに火葬場が建てようとすると住民の抗議でなかなか難しいという苦し紛れの方策だ。火葬場ということよりも年間死亡数の多さに驚いた。出生数はこれから何年間は団塊ジュニアの出産によって増加、横ばいで減ることはないだろう。子供を育てる環境を国が整えていないのにも問題があるけれども。死亡数は100万人以上になって出生数を超えてしまいかねない。それよりも死亡数の中の自殺数3万数千人がなければと思う。全く自殺防止対策をしていないのが許せない。

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