2013年11月21日

違憲状態だが選挙は有効という一番緩い判決

tsutsumi





ジャーナリストの堤未果さん:

http://mikatsutsumi.org/

堤さんの著書





今日のニュースから

1. 最高裁、昨年衆院選「違憲状態」 1票の格差で、制度改革に影響

違憲状態だが選挙は有効という一番緩い判決になりました。この訴訟は何度も何度も行われていますけれども、一連の一票の格差判決というのはいつもこれなんですね。違憲状態だが選挙は有効ということです。今、焦って0増5減という措置をしようとしていますけれども、それよりも選挙制度そのものをきちっと考え直す時期に来ているのではないかと思います。アメリカなんかだと格差自体は凄いんですけれども、上院議員が州の代表として各州2人、下院議員に関しては10年ごとに人口調査をしてその地域の人口に応じた議席数が割り当てられるということでアメリカの場合は一票の格差よりも州同士の格差をなくすように設定されている。

日本も人口比例にすると良いのかということになりますが、一票の格差が解消される代わりに地域間格差が出て来ます。ここも議論しないければいけません。いずれにしても目先の措置ではなくて開かれた議論をしっかりやる時期に来ています。そして、もう一つ一票の格差は非常に大事な問題なんですけれども、同時に私たちの国の投票率は50パーセントしかないわけですね。一票の格差だけでなく一人一人が持っている一票の力も使うようにしていきたいと思います。


2. 危険運転処罰新法が成立 罰則を強化

飲酒運転、ひき逃げをして逃げてしまうことで最も低い過失罪になる逃げ得と言われていますが。これに関する法律がやっと出来たという状態ですね。飲酒によるひき逃げはそれが飲酒によるものだったのかの立証が非常に難しいわけですね。被害者、遺族の会がずっと苦しんできた。このような事件で2人お子さんを亡くされた被害者の会をやっていらっしゃる井上さん夫妻、この番組にも出ていただきました。井上さんから法改正が出来そうだというメールもいただいています。メールを読みますと今回の法改正は本当に長い時間遺族、被害者の方が中心となって法改正を呼びかけてそれに全国から共感した人々が声を重ねて後押しした。それによって成立した法改正であると。歴代の9人の大臣に提出した署名の数60万3080筆。大臣が代わる度に出し続けた。法改正されました。井上さんたちの活動を見ていると声を出し続けていく大切さというのをつくづく考えさせられます。法律は成立して人の命を救うこともあれば、成立したことで非常に大きな被害を国家が与えるという危険な法律もたくさんあります。どれだけの人が関心を持って国会議員に圧力をかけ続けられるのかということが大切なんだなと思わせられる法改正です。

(2013年11月20日 J-WAVE JAM The World から抜粋)




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