2007年03月14日

月曜日も取り上げたプロ野球の「裏金問題」。
きのう、12球団の代表者会議が開かれ、ドラフト制度での「希望入団枠」=つまり逆指名制度を廃止する方向で今後検討されていくことになりました。
きょうもスポーツジャーナリストの生島淳さんにお話しをうかがいます。

ikushimajun



生島淳さん

予想通り希望枠撤廃でまとまりそうですが、代表者会議の結果をどうご覧になりましたか?

生島さん:昨日の会議をにらんで爆発したという感じでしたね。先週の3月5日に12球団の代表者が集まって希望枠の選手が球団を選ぶという希望沸く存続でまとまっていて、昨日選手会の話し合いで正式に決定しようという直前に裏金問題と言う爆弾が炸裂した。何か僕の考えでは裏金問題の告発は選手会にちかい人のリークなのかなという気もするんですね。そうなると、誰かが得をする、利益を誘導したい。今のところ選手会の思惑にちかいような感じがするんですよね。

巨人の上竹代表が提案した日本型ウェーバー制。

いきなり出てきた制度。大学生、社会人は即戦力で、シーズンの成績が悪い選手から。高校生は逆に上位のチームから指名していく。クロスウェーバー方式と言って、2005年のドラフトでも検討された。ただ中途半端ですよね。おそらくオーナー側が何らかの形で巨人はいつも上位にあるという発想で検討しますから。高校生のほうにもチャンスをとっておきたいので、12球団が公平に戦うよりも12球団が公平に選べる方向にいっていますよね。僕は戦力は均衡するべきだと思うので、完全ウェーバー方式を支持しています。戦力の公平よりも、抽選の公平。全体の反映は考えてはいない。

ウェーバー方式を採用すれば、全てが解決するとは限らない。今回の裏金問題で早大野手は金銭の授受には高校時代の監督のサインもあったとわかった。今の状況ではアマチュアの指導者の影響が大きい。アマチュアの指導者がスカウトの窓口。選手があなたのチームに行きたくないと言えば交渉もできない。ウェーバー制になっても高校生は拒否する権利がある。そうするとブロックできる。そうなるとプロのスカウトからアマチュアの指導者にお金が渡っているのではと考えられなくもない。

実際は中学と高校にもある。ある大阪の出身者にも野球留学のケースではそこでお金が動いているという噂もある。よくある中学の有望選手が監督にどこどこの高校に練習に行けと言われて行くと内定。選手に知らされていない場合もある。一人引き受けたら、ほか3人も引き受けると。有望じゃない選手を。セットでリクルートするというのがアマでもあるのでは。そこにお金のやり取りがあるかどうかはわかりませんが、黒い噂は絶えない。

日本はアマから始まって、プロは職業野球と軽蔑されてきた歴史がある。ところが、経済的にはプロから支援を受けていた。学生野球憲章には高邁な理想が語られているんですが、実際にはプロとアマの指導者には持ちつ持たれつの関係が今回の裏金問題から見えてきましたね。
(2007年3月14日TBSラジオ「ストリーム」TBS RADIO 954kHz - 小西克哉 松本ともこ ストリームより)
日本で最大の利益をあげいているプロスポーツ。儲かっていて相当潤沢な資金があるので、こういうことも行われてしまう。今活躍しているプロの選手も、入団時に裏金が動いていたりすることもあると思うので、現役選手もあまり裏金問題に言及したくないし、出来ないのでは。
完全ウェーバー制にして、日本プロ野球機構に入ると表明、サインをしたら、どの球団に指名されても拒否できず、拒否したら以後その選手はプロ野球界にはもう参加できない方式を採ったらどうかと思う。その代わり、FAの期間を短縮して4,5年にするということしかないのでは。戦力の均衡なくして、プロ野球人気は維持できない。

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スポーツ 

2007年03月13日

今日は、都知事選の争点にも上がっている、築地市場移転の話。
東京都は既に2012年度に築地市場を豊洲の東京ガス工場跡地に移転することを決めています。
一方、移転が決まった2001年に東京ガスが豊洲の予定地の土壌調査を行ったところ、土壌汚染が発覚。
東京ガスはその後、汚染の処理工事を行っているものの、一部からは、まだ汚染の問題は解決していないとの声も上がっています。
今日は、土壌・地下水汚染に詳しい大阪市立大学の畑明郎先生にこの計画の安全性をうかがいます。

豊洲の予定地はどんな場所ですか?

畑明郎さん:東京ガスが1965年から30年間石炭を原料に都市ガスを作っていた場所なんです。石炭から作っていたので発ガン物質ベンゼンとかヒ素などが大量に生成されたわけです。東京ガスが移転を決めた2001年に土壌や地下水の汚染を調査したところ汚染が判明しました。現在汚染の処理をしていて、今月いっぱいで終わる。

対策はとっていると都は言っていますが、対策に問題はないのでしょうか?

問題はたくさんあります。調査も処理も不十分で、まず調査の不十分さ。東京ガスの調査は2003年に施工された土壌汚染対策法以前のやり方でやられているんです。当時の調査方法では良かったんですが、現在の調査方法では不十分です。現在の法律で100平方メートルに1箇所の調査ですが、当時では900平方メートルに1箇所だった。9倍違う。ボーリング調査の深さも3メートルと浅く、3メートル以上の深いところの調査はされていない。東京都に追加調査を要求したんですが、東京都の回答は対策は十分取っていて、調査は必要ないという返答だった。

都の対策の具体策はどう言っているのですか?

汚染土壌を深さ2メートルまでは処理して、その上に2.5メートルの土を盛ることになっています。掘削、中和剤を入れたり。ただ、現在の地盤で2メートルで下には汚染土壌が残っているんです。それは処理しないということです。それを放っておくと毛細管現象で汚染地下水2メートルくらいは上昇してくるんです。処理した2メートルはそれでまた汚染されてしまう可能性があります。ガス、ベンゼン、シアン、水銀は中に残っていてそういうものが土の隙間から噴出してくる。
大阪アメニティーパークで大問題になった。汚染土壌を残したまま上の土を入れ替えてマンションを作って売った。それは宅建業法違反で汚染を隠して売って。入れ替えた土まで5年で汚染された。またやり直している。指摘したんです。時間が経つとひび割れて、水やガスが出てきて劣化します。100パーセント封じ込めるのは難しいです。

港区の小学校が立て替えられる計画がありましたよね?

はい。小学校として相応しくないとして買収をやめたらしいですね。市場は食べ物ですから小学校以上にデリケートな問題ですから市場をこういうところに持っていくのはおかしいですね。

本当に安心した土地にするにはどのような対策が必要ですか?

調査からやり直して、土壌を総入れ替えをやろうとすると、現在100億円でやっているようですが、おそらくその10倍は必要になると思います。1000億円。ほぼ土地の値段くらいになる。しかし、築地の土地を売却すると、2兆円くらいの利益が出るといわれてますから、ケチらないで対策をするか移転しないほうが良いと思います。都の対策では不十分で安全は保障されません。

小西克哉さん:安全な食品が食べたいですよね。そこまでしてオリンピックのプライドを示さなければいけないのかという風に思います。深刻。選挙の争点で争ってわかりやすく示して欲しいです。
(2007年3月13日TBSラジオ「ストリーム」TBS RADIO 954kHz - 小西克哉 松本ともこ ストリームより)


この問題だけでも石原都知事を再選させてはならないのではないかと思います。移転売却益のために食品の安全性を揺るがし、人体を危険にさらさなければいけないのか。物事の優先度が滅茶苦茶。本当に都民のことなんてどうでもいいのでは。

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社会 | 食、農業、漁業、林業

2007年03月12日

きょう取り上げるのはプロ野球・西武ライオンズの裏金問題。
先週末、西武球団は2004年から2005年にかけて、社会人のピッチャーと早稲田大学の野手に「栄養費」などの名目であわせておよそ1300万円を渡していた、と発表しました。
これを受けて西武ライオンズはスカウト活動を無期限停止。
12球団で構成されるドラフト制度検討委員会は緊急代表者会議を開いて、ドラフト制度そのものの見直しにも着手する見通しです。
きょうは、この問題のポイントとドラフト改革の方向について、スポーツジャーナリストの生島淳さんにうかがいます。

ikushimajun



生島淳さん

生島さん:一番驚いたのは早稲田の外野手の場合、中学生のシニアリーグから西武のスカウトと接触していたということです。高校の以前からプロのスカウトは情報網を張り巡らしているんだなという風に思います。それにびっくりしました。中学生に接触するのはどうなのかなという気はしますけどね。


どういう意味が。

ドラフトの制度を簡単にまとめますと、1993年から大学と社会人の選手には好きな球団を選べる逆使命権ができた。劇的な転換でして、優秀な選手であれば球団が選べる。選手の権利が大きくなった。その後、逆指名権は自由獲得枠、今は希望入団枠、いかにもさわやかな感じを出そうとはしているけれど、逆指名には変わりはないですから。内実を誤魔化そうとして。問題は高校生に球団を選ぶ権利が無い。社貴人で3年、大学で4年プレーすれば逆指名権が生まれるわけですね。つまり、どうしてもその選手が欲しい球団は望まない球団から指名されても拒否してくれるようにお金を渡しておくと。今回は早稲田に進んだ外野手に奨学金目的でお金をお父さんに渡していたと考えられる。不正であるんですが、ここまで囲い込み、先行投資が行われていることに驚きましたね。中学校からですから早熟なんですよ。ぽしゃる可能性はある。早稲田の選手は高校時代はそんなに凄い選手ではない。そういう選手に1000万以上のお金を使う。無駄な投資なわけですよね。このレベルの選手にこれだけのお金を使っているということはひょっとしたら氷山の一角でとんでもないお金が動いているんじゃないかと思わざるを得ない。

一番、事件で各球団が自粛したと思いたい。こんな無駄な投資をするのは何故かというと、たぶん、スカウトが自由に使えるお金があると思うんですよ。役人の3月の予算と同じで使い切らないと怠慢とみなされて来年の予算が削られるとかいうことがあるんじゃないか。使途不明金が多すぎますよね。


ドラフト制度見直しはどのような方向になりそうですか?

今回の不正が出るまで、12球団は逆指名権を継続の方向で合意していた。ところが、見直さざるを得ない。選手会側は最高の切り札を獲得した。逆指名を廃止して、弱い球団から指名できるメジャーが採用している完全ウェーバー制にならざるを得ない。ところが、逆指名廃止は選手の権利を縮小させてしまう。そうなると、フリーエージェント権の獲得年数の短縮が必要になる。逆指名は巨人は成功していないので、むしろFA権短縮のほうが良いと思います。巨人は賛成に回ると思います。これまで9年プレーしてFAだった。ところが、盛りを過ぎた選手ばかりを巨人は獲得していた。効果が出なかったので、7年で例えば獲得できるようになるとピークの時選手と引っ張ることが出来ると巨人は考えていると思うんですよ。球団だけではなくて、いろんな選手に恩恵がいくと思う。一軍だけど、レギュラーになれない選手がFAでほかにチームにいく第二の就職活動というかんじで早くできる。この裏金問題は球界の構造を変える爆弾になると思います。

今の制度は去年までの暫定措置で、見直しの時期にこういう問題が出てくるのは何かしら意図的なものを感じるんですが、ドラフト、FA改革が一気に進むことは間違いないと思います。
(2007年3月12日TBSラジオ「ストリーム」TBS RADIO 954kHz - 小西克哉 松本ともこ ストリームより)

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スポーツ 

2007年03月09日

イントロダクション

井上トシユキさん:日興証券は損失補填と制裁金、VIP口座をやっていたところ。シティバンクは金融庁から2004年に業務停止命令。プライベートバンキング部門。マネーロンダリングの疑惑も。顧客のお金を詐取したんじゃないかと。両者が合併してどうなんだと。日興は損失補填の時、社長は国内ばただったので汚れていない人というので国際ばたの人というので外資っぽかった。だけど、売り上げが上がらなかった。この2、3年、野村よりも株式配当が良かったりおかしかった。日興の抱える闇は闇勢力との深い関係がとりだたされる。いわゆる地下経済が表に回ってきているというときに、必ず日興証券の名前が挙がる。アメリカの証券になって自浄すれば良いんでしょうが、ハゲタカとかでやって利益追求で良いように変えられるのか。

mkaneko






ゲスト:慶応大学教授、経済学者の金子勝さん

企業合併M&Aと上場は儲かる。会計を特定目的会社を作って、そこにお金をため込んで利益を隠してしまった。日興はM&Aで儲かっているのに隠していた。水増し、損をすると隠す、得すると税金をとられないように隠す。ライブドアとか村上ファンドの事件に似ているんですけれども、村上ファンドとライブドアの新興勢力の買収屋さんで、日興コーディアルは三大証券の一角がそういうことをやっていた。村上ファンドやライブドアの比ではない。とばしです。

井上さん:97年にとばしで山一、日興どっちが飛んでもおかしくなかった。首の皮一枚で残ったと言われている。

今回の事件はライブドア、村上ファンド事件で凄いメディアが叩いたのに対して、買収局面でしか報道されていなくて、本当は日本の株式市場のど真ん中の大きな証券会社、コンプライアンス、会計操作で誤魔化しがあるのはとんでもない。そのことは全然問題にならなかった。この国のメディアがおかしくなってしまっているから。キャラクター商品になっている。珍しい奴が何かやるとそれを追っかけるけど、事の事件の重大さを判断できなくなっている。話題性だけで追っかけている。

パロマや不二家は凄く騒がれた。パロマは命に関わるから、不二家は食べ物の安全のため。証券は自分の生活にわかりにくい。だけど、日本の金融システムで言えば、証券システムの透明性。株を売る時に企業の業績や何かを評価して売るわけでしょう。その売っている本人が誤魔化していることは株式市場の信頼を損ないかねない事件なんです。それが凄い重大であるというニュースの重しがないんです。だから、報道している側が判断力が失ってしまっているんじゃないの。

どことくっつかばっかりになっちゃって。みずほかシティかで。証券会社の不透明なあり方そのものが本当にいいのか。そういうところにいかなかったでしょう。藤原紀香の結婚と変わらない。そういうところが変だなと。

シティの傘下になることが良いことですか?

僕自身の考え方で言うと、日本の株式市場はほとんど外資で動いている。メリルリンチに山一が買われ、四大証券の二つがやられちゃった。さらに言うと、商法改定があって株式交換で合併が出来る。サッポロ、明星食品がやられている。円安になると、日本の企業が安くなる。ばんばんこういうことになる。本当にわかってやっているのか。買収されるのを。それを覚悟でやるなら良い。そうじゃないとすると本当に良かったのか。
もう一つ、されて仕方がないなというのはパロマも不二家も生保、損保、自動車会社のリコール、そういう日本企業の体質は不良債権の時は問題になったのに何でその後はみんな慣れちゃった。
買い取られちゃう日本の側の弱点というのがはっきり見えちゃっている。自動車会社もそう。良いか悪いかというと判断でいうと良くないんですよ。外資に振り回されるのは僕は嫌いだ。けれど、こういう企業体質ではどうしようもないよな。そういう面が見えちゃうと。

グローバル競争時代だというのは良い言葉で90年代は言われたわけですよ。法人税減税で、派遣でも契約でも増やせと。本当のグローバル競争の意味がわかっていないんですよ。法人税減税で企業が潤って従業員が格差もなくなるとか馬鹿なことを言っているじゃないですか。グローバル競争だったら、日本の中の企業を全部吸い尽くして派遣にしてこき使って、みんなぼろぼろになって団塊の世代を半値で退職後使って使い切っちゃったら日本なんて捨てても良いというのがグローバル競争なんです。中国のほうが良質で安かったらそっちに行っちゃうというのグローバル競争だから、言っている本人も意味がわかっていない。政府も。こうなるのはわかっていた。

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社会 

2007年03月08日

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作家は編集者と寝るべきか内田 春菊

ゲスト:内田春菊さん(小説家、漫画家、劇作家、女優)

昔は漫画家と編集者の結婚が多かったんです。本当の夫婦みたい状態になってから、恋愛をする。
チャンスのためにというのは聞いたことがない。あったらやるよと思うんですけど。

マンガとしてデビューされて、作家になったそうですが、文体に違いはありますか?

子供の頃から語り口調だったので、今は語り口調じゃないほうがリズムが出ます。文章を尊敬しすぎると失敗しそうになる。書くのは速いです。昼から夕方までで30枚くらい書く時もあります。

初めて書いたファザーファッカーが直木賞候補に。これは遺言がわりだったとか。

自分が覚えている限り、事実を書いていて、親からの虐待とか親の彼氏からの性的虐待とか後から考えてもひどい目に遭っていたので、そんな親にお金がいくのは嫌で税理士に聞いたら、子供がいないといってしまうというので、何されたか書いて出版して恥をかかせてやれと。執筆中は落ち込んで、本当これと思うとがっかりしたり一人でカウンセリングみたいなことをやっていた。マンガではとても書けないと思った。その時の顔を書かないといけないから。それは無理だと思って。
まず、依頼があって書く。

今は6時半起きです。子供ができて通い出して。子供は4人です。作風は子供ができて変わったところもあるけれど、子供には見せられない作品もあります。子供には手書きで子供の好きなものを書いたりしています。よそ様のお子様は何を喜ぶかわからないので。
作品の構想はほかのことをしながらします。子供が出来るとスケジュール管理能力が上がります。一人の時は時間をどんなに浪費していたか。
(2007年3月8日 文化放送「吉田照美のやる気MANMAN」午後2時の興味津々より)


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2007年03月07日

ここ数年、少年たちがホームレスを襲撃する事件が続発しています。
バッドで殴ったり、エアガンでつもの、殺人にいたるケースもあります。

少年たちがこのような行為に及んだのはあるDVDの影響だと言われています。そのDVDの内容はホームレスの人を縛り上げたり、ホームレス同士にけんかをさせたりというものです。

フロリダ州、フォートローダーレールで、今年1月、二人の少年がホームレスの男性をバッドで殴り、重症に。その後、別のホームレス45歳のノリス・ゲイナーさんを殺害。警察は17歳のトーマス・ドータリーと18歳ブライアン・ブックスを逮捕。

1999年以来、全米で500件のホームレス襲撃事件が発生。そのうち180件が殺人です。
2005年に53歳のホームレス、マイケル・ロバーツさんが殺され、犯人は14歳から18歳までの4人グループ。
森で、彼らはマリファナを吸っていて遭遇し、暴行を加え続けました。ジェフリー・スパージョンはグループ最年長。「助けてくれと叫んだいたのが焼きついて離れない。」スパージョンは39年の刑で服役中。14歳のクリス・スキャナホーンが棒で殴り始めた。それから暴行が激しくなった。

ジョセフ・ウィル判事は事件を検証、執行猶予なしの重い量刑を科しました。自分たちより弱い人間をいじめ、無力だった。罪の意識はなかったと思う。

スリルを求めていて、弱いターゲットを狙っている。(犯罪心理学者レバン教授)
以前は同性愛者や黒人だった。最近出回っているビデオのせいです。「バム・ファイト」です。

大人気のDVDシリーズで、ホームレスが下品なパフォーマンスを見せます。報酬はわずかな現金と大量の酒。ホームレス同士のけんかなど。価格は20ドルくらいで、ここ5年間で30万本を売り上げました。

ホームレス芸人の主演ルーファス・ハンナさん。危険な真似をします。今はフルタイムで仕事をしていて、ビデオの報酬を求めて民事訴訟を起こしています。自分たちはホームレスのせいで利用されたと言っています。出演料は1回5ドルくらい。

ビデオの製作者は23歳のライアン・マクフィアソン氏。ビデオを発売後、彼は映像権を20万ドルで売却。それを3人のスタッフで分け合った。今でも法廷やテレビでバムファイトを擁護しています。違法行為をやらせたと認めてはいます。縛り上げているシーンをマクフィアソン氏に見せました。
「芝居です。やり方なんです。お遊びです。」

ホームレス襲撃のいくつかはバムファイトが原因と警察が発表しています。

「僕はただの撮影者で、責任はありません。」


ピーター・バラカンさん:マクファーソン氏の開き直った態度が許せません。こいうことを実際に行動に起こす人はかなり心がすさんでいるんじゃないでしょうか。

(CBSテレビ「60ミニッツ」Bum Hunting 「ホームレス襲撃DVDの影響」より)

DVDを真似してホームレス襲撃ということも問題だが、ホームレスを襲っている少年たちの状態がどうなのか、心理状態がどうなってしまっているのかのほうが重大な問題では。

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社会 

2007年03月04日

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スピリチュアルにハマる人、ハマらない人香山 リカ

ゲスト:香山 リカさん

スピリチュアルもオカルトと同じで目に見えないものの1つ。スピリチュアルは気持ちがきれいとか魂の浄化とか。守られているとか。

UFOとか超能力は驚きたいとか。スピリチュアルが好きな人は私自身が救われたいとか助けてもらいとかいう人が多いようですね。

スピリチュアルを信じている人は個人の幸せを求めている。私が救われたい。今の生活の中で少しでも良くなりたい。問題があって助かりたい人もいれば、今多いのは不幸でもなくて主婦だったり仕事をしているけれどもっと幸せになりたい。スピリチュアルは精神的なものなのに物やお金に執着しないはずなのに、本屋さんに行くとスピリチュアルで株がどんどん上がるとか、男をゲットするとかでギラギラしている。
家族を失った悲しみだけでなく、ペットを失った悲しみも癒す、死んだら会えるとか慰められたいとかは誰もあると思うけれど、今普通に生活しているのにスピリチュアルでされにというのはね。

何でスピリチュアルにはまるのか?

凄く大きいのは現実の自分の努力で解決する問題は実はそれほど多くはない。頑張っているのに何で報われない、理不尽だと思っている人が多い。それだと私のせい、努力が足りないからだと思いたくはないので、それはあなたの前世が実はと。多いのは中世のお姫様、貴族が多い。ヨーロッパ系で、アジア、アフリカがあまりない。普通の町人がなくて、貴族とか。主人公なんですよね。その時に罪を犯したとか恨みを持ったまま死んだ。だから、現世でも宿題が終わっていないので今、苦しんでいるんですよと言われると、そうなんだと思う。もう少し前は親のせいだとする人がとても多かった。親にちゃんと愛されなかったからうまくいかないという人が多かった。親では飽き足りなくて、前世とか宇宙の意志とかになっていると思いますね。

スピリチュアルの対応は?

あなたは悪くない。あなた自身に責任はない。全てのことには意味がある。苦労しているのも無駄ではなくて意味があるんです。大変な目に遭っているのは人生で意味があることなんですという風に言う。スピリチュアルの本には今、本屋さんに何千冊あるのに今この本と出合ったのは奇跡ですとよく書いてある。

スピリチュアルブームの背景にはむなしさ病があると。

何かただ生活しているだけでは物足りなくて、何かやるために生まれてきたとか、生まれた意味を知りたいとか。これは成熟した文化ではある種仕方ないことですが。やはり、高度成長期、バブルとかがあって豊かになれば生活が出来るとかあったのが、バブルがはじけて経済的にもぱっとしない、良い大学に行くと必ず幸せになれると言っていたのに、どうも良い大学に行ってもうまくいかないらしいとわかって、抽象的な意味とか使命があるのではないかというので90年代のオウム真理教の事件みたいなエリート学生が。教祖にサリンをまくために生まれたんだと言われて、使命を行ってくれる人がないなくて、そうだったんだと納得しちゃった。
95年以降、ちょっとでもスピリチュアルなものが出てくるとやばいとか。メディアから消えた。それは本当のむなしさ病の対策をしてなくしたのではなくて、取り敢えずやめとこうと。だから、ただ臭いものに蓋という辞めただけで、時効じゃないけれど辞めていたのを、一気に抑えていたのが溢れ出てきた。

むなしさ病は続いている。昔以上に何のために生まれたんだろうとか、子育てをするための私ではないはずとか、会社の歯車で働くのは私ではないくてもいいんじゃないかとか、自分のかけがいのなさ、生きがいを求める人は増えていると思います。

宗教は一つの組織みたいなものだから、一つのアレルギーがある人がいると思うんですよ。どの宗教でも自分より弱い人を大切にとか慈愛の心を持ってと、自分が救われるよりも社会を良くしましょうとか、弱いものに手を差し伸べましょうという教えが多い。今のスピリチュアルにいっている人は私が助かりたいだけだから、もっと貧しい人や病める人のことを構っていられない。私が一番、不幸せだと思っているから。
本当の自分はここにはいないという自分探しかもしれない。

スピリチュアルにも私だけがという考えを見直そうという動きもあるそうですが。江原さんが靖国問題に対し、分祀、首相参拝の立場を言われたんですか?

新潮45の連載で、世の中をスピリチュアルで見る。週刊現代でもあるみたいですが。社会問題、平和、戦争はいけないとか、ホスピスを作るべきとか江原さんは社会に目を向けようとしているんですが、江原さんが恋愛とかの相談にのってきたのは実はこういう話をするための前振で本当はこういう話をしたかったとまで言っている。でも、残念ながら誰も聞いていない。江原さんの読みは外れた。江原さんに会ったら、オーラは何色ですかとか聞いちゃうでしょう。
江原さんに政治問題とかとニュース番組の人に言ったら、ふふんという感じで、不真面目だと思っている。バラエティになるといくらでもやる。
学生に聞いても、今一番会いたいのは江原さんとか。何か話を聞いてみたいという気持ちがある。
何故ブームかを考えずにどんどん視聴率が上がるとかやっていると、直接どうかではなくて、オウムみたいに影響を受けた人が何かをするとまたひとまず封印してと言うことが起こる。何でみんなこれを求めていて、何をしてもらいのかとか、何でほかの宗教、生活、学校では駄目なのかということを考えたほうが良いと思うんですよ。精神科医のところにも前世を知りたいんですという人が来る。心もスピリチュアルと言われたらそうですけど。怖い人もいて、中にはお金儲けの人もいて食い物にする人もいる。
(2007年2月15日 文化放送「吉田照美のやる気MANMAN」午後2時の興味津々より)


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